昨日は「ほうきに願いを」の上映&トークショー、サイン会(横浜シネマヴェンチェント)にお邪魔してきました。
映画は静かに始まります。全く音のない時間の間にピアノがやはり静かに響きます。
3・11の悲惨な背景がクローズアップされ、重い空気になるのですが、ほうき造りをする男性と二人の少女の交流には、心が癒されました。現実はとても厳しいし、生きるだけで精一杯、心が折れそうな状況の中において、ほのかな明るさを見せてくれた思いです。
音楽をプロデュースされたパウロ鈴木さんのピアノが、静かに作品と溶け込んだ時と、時々はピアノが浮き立つ事によって、状況と心情が際立つ事も。独特な世界でした。
そして、普段の世の中は、音が多すぎる事に慣れすぎてるんじゃないかな?とも。
二人の少女が、可愛くてフレッシュでナチュラルで、、、
ほうき職人のモロさんも素敵でした。
それと、個人的にビートルズファンには「あれ?」と思われるシーンがあった事も面白かったです。
ほうきと言えば、日常的に使う道具なんですが、魂が籠るのは、嘘じゃないかもですね。
「ほうきに願いを」の意味がよく分かったような気がします。
あと、余談ですが、小津安二郎作品でも、ほうきがうまく使われていた事も思い出しました。世代を超えて共通のアイテム「ほうき」は、なんか可愛くて素敵だと思いました。
心が弱りそうなこの時期、こんな可愛いほっこりする作品を、皆さんにも観て頂きたいです。シネマノヴェチェントでは、7月2日まで公開されています。
ホームページ https://www.houkieiga.com/
このような素敵な作品の音楽をプロデュースされたパウロ鈴木さんが、ART days a week のテーマを書き下ろしてくださった事に、心から感謝しています。ありがとうございました。
5月のART days a week展覧会は、緊急事態宣言により延期を余儀なくされましたが、改めまして開催予定ですので、決まり次第お知らせさていただきます。よろしくお願い致します。